エフェクターの使用例
エフェクターの使用方法というのは、一概にこうすれば良いという物ではない。
と言うのも、色々なエフェクターがある中、開発技術者が意図した使用方法とは別な使い方をする事も多いからである。
基本的な使用方法を説明させていただきますが、それにこだわらず自分なりの使い方を開発する楽しみもあります。
空間系エフェクター
エフェクターの中、PAで一番良く使われるエフェクトです。
様々な残響音を加え、空間の雰囲気を作り出すエフェクターで「ディレイ」「リバーブ」などが代表的である。
ディレイ
ディレイとは、「山びこ」のような効果を出すエフェクターです。
この、山びこのような効果を電気的(デジタルディレイ)あるいはテープを使用したり(テープ・エコー)など色々なものがあります。
リバーヴ
このエフェクターが一番良く使われるエフェクトで、音響mixerに内臓されているものも良く見かけます。
これは、部屋やコンサート会場の臨場感を電気的に作り出すものです。
部屋で私たちが聞いている音というのは、各壁に反射され私たちの耳に届きます。
しかし、マイクで拾った音をスピーカーで拡声する場合、多くが生の音に近いドライな音となります。
それに、空間の反響音を補ってやることで自然な音にする事に使われます。
歪系エフェクター
良く使われるのが、エレキギターで使用される事が多い「オーバードライブ」「ディストーション」が代表的なエフェクターです。
これをヴォーカルなどに使う使い方もされます。
しかし、PA・SRでこのエフェクトを掛けるというよりアーティスト側で使用することが多いです。
その際、注意したいのは生音とエフェクト掛けた場合とのレベル差がある場合があります。
その際は、アーティストさんにエフェクトアウトレベルを調整してもらう事である程度レベルの均一を図る事が出来ます。
これは、オペレートする側の作業軽減にも繋がりますしアーティストさんとのコミュニケーションとしても大事な事です。
相手のアーティストさんを怒らせないよう、あくまでもこちらからのお願いという気持ちで対応しましょう。
また、ヴォーカルに掛けて欲しいとお願いされた場合も、相手の思うような音を作り出すためにもリハーサルにおいて相手のアーティストさんと会話をしながら調整していく事を心がける必要が在ります。
モジュレーション系エフェクター
これは、主に「コーラス」「トレモロ」「フランジャー」と言ったエフェクトを指すものです。
主音に有る成分の音を加えたりする事により「うねり」「揺らぎ」の表現をするなどという効果を出すものです。
このモジュレーション系エフェクターは、使い方次第で多岐に渡る表現を可能にする事もあり弄り回してみるのも面白いでしょう。