パワーアンプの使い方〜プロPA屋はこうやっている〜

パワーアンプの使用例

入力部

多くの業務用パワーアンプの入力は、XLR入力とフォンジャック入力が付いているのがほとんどです。
ノイズ軽減を考えるのであれば、XLRで繋いだ方が良いでしょう。
何故かというのは、別のページで「平衡・不平衡について」で述べるとします。

出力ワット数とスピーカー

パワーアンプには、何Ωで使用した場合に出力は何ワットになるという表記がされています。

たまに見受ける使い方で、使用しているスピーカーが8Ω300wに対してamplifier出力が8Ω150wもしくは200wという出力の機材を使用している方がいらっしゃいます。
確かに、過度の出力をamplifierがスピーカーに送った場合スピーカーを破損に追いやるケースがあります。
だからといって、出力を前記のように少なめにしていても起こりうるスピーカー破損の原因があります。
出力を抑えたが為に、「聞こえづらい」と苦情が来たとします。
対処法としてmixer出力をピーク超えるまで上げてしまったとします。
ピークを超えた信号は、音割れを起こすのと同時にフルレンジスピーカーの内部にある低音域と高音域に分ける装置が正常に動かず本来低音域成分である信号が高音域へと流れ込み、ツイーターコイルを焼いてしまうという結果を招く場合があるのです。

ステレオアンプ

パワーアンプには、モノラル・ステレオ・BTLの3系統の出力が可能なものが多いです。
ステレオアンプのなかには、AチャンネルBチャンネルをステレオで使用するかモノラルで使用するかといった事を選択するスイッチが標準装備されている機材があります。
Aチャンネル・Bチャンネルで使う音を別々に使用したい場合は、ステレオで使用・AチャンネルとBチャンネルで使用する音が同じでよければAチャンネル入力に繋いだ信号をBチャンネルにも機器内部でリンクさせ同じ音を送ることが出来ます。
また、其のスイッチが無い場合でもXLR入力(オス・メス)のパラレル部分からもう一つのチャンネルへ立ち上げケーブルを使用して送るという方法を取れば同じように使用することが出来ます。

BTL

BTLとは、ステレオアンプのAチャンネルが正相・Bチャンネルが逆送信号を作り出し各チャンネルの+(プラス)出力部分から信号を送り一つのスピーカーを鳴らすことで、通常ステレオ出力の約2倍の出力をさせるといった時に使用できます。
其の場合、機器によっては、8Ω以下では使用しないでください。といった注意書きが書かれています。
それを守らないが上に、スピーカーを破損させた場合はアンプメーカー側は責任を取る事が出来ませんという事です。
十分に注意を払ってお使いください。

アッテネーター

アンプ出力のボリューム的な存在で、場合によりけりですがフルに上げて使えるように機器選択をしたほうが勝手が良いでしょう。
其のほうが、少し音量を下げたいなどという時に調整がやりやすいからです。

出力端子

少し前のamplifierの出力端子は、フォンジャックが主でした。
現状では、スピコン端子やバナナ端子などが出力系を装備しているものが多いです。
以前はバナナ端子を、3PのXLR端子に付け替えて使用することが多く見受けられました。
最近では、スピーカー端子のほとんどが「スピコン」と言う端子を標準装備しておりamplifier出力もスピコンアウトが標準装備しています。