各機器の接続方法
ここは、各機器に接続する際の接続方法とケーブルなどの説明です。
マイク
マイクロフォンで説明したとおり、マイクにはハイインピーダンスマイクとローインピーダンスがあり、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクという大まかに2種類のマイクがあります。
そのマイクを音響卓に接続する場合多くはマイクケーブルと呼ばれる丸い端子に3つのピンが付いているものが使用されます。
この形状のケーブルは5m・10m・15m・20mと分けて持っていたほうが便利でしょう。
それがなぜかというと、たとえば10mのケーブルを使用していてステージとの距離がそれ以上あるときは10mを2本つないで20mで使うとします。
通常に音が出ているときは問題が無いのですが、仮に音が出ない場合どのケーブルに異常があるのかを判断する場合ひとつひとつ他のケーブルに変えて検証する必要が出てきます。
その予備ケーブルが正常かどうかも含め検証に手間が掛かる場合があります。
その手間を省く上でもマイクケーブルは各種の長さを複数持っていたほうが一回のケーブル交換で判断できるわけです。
また、ステージ上で複数マイクやギターなどの回線を使用する場合に音響卓とステージが離れている場合は、マルチケーブルを使用した方が何かと便利です。
使っている音響卓のヘッドアンプによって音の特性は違ってきます。
マイダスなどは特に音質もよくヘッドアンプでこんなに音が変わるのかと思えるほどです。費用的に余裕があればマイダスの購入をお勧めしますw
リバーブ・ディレイ
外部機器のリバーブやディレイを使用する場合はどのようにつなぐかですが。
このHPトップにも書きましたが、音響卓に付いている説明書どおりに接続するととても操作が面倒になります。
そこで、音響屋さんがよくやる接続方法ですが、卓のAUXセンドからリバーブへつなぎリバーブ出力を卓のステレオチャンネルや2つのチャンネルに戻す方法を取ります。
そうすることにより、いくつかのチャンネルのうちヴォーカルマイクにのみリバーブエフェクトをかけたりディレイをかけたりすることができるようになります。
また、各マイクのリバーブの調整がAUXつまみによって微調整が出来るという部分でも有効な接続方法になります。
そして、そのエフェクト出力をステレオチャンネルに返すことによりエフェクトの音量をフェーダー操作のみで調整できるので非常に楽になります。
もちろん、その際のリバーブ音はミックスで返すのではなくリバーブ音のみチャンネルに返すという方法を取ります。
そうすることにより、リバーブ単体でミックスを調整する必要が無くなり元音はマイク入力より、リバーブをかぶせるのがステレオチャンネルの役目という役割分担を行うことで卓のみでの調整を行えることになります。
メインの音源>アンプ>スピーカー
メインというのは、一般的にお客様に聞かせるためのスピーカーへの出力とお考えください。
通常は、音響卓のL/R出力よりアンプにつなげそれからスピーカーへと接続します。
ただし、音場にはそれぞれ特性があるのとスピーカーやマイクにも特性があり、その要素次第である特定の音が突出したり聞こえづらくなることがあります。
その調整には、音響卓だけではうまく調整できないことが多くその調整のためにイコライザーを使用することになります。
では、その際の接続はどのようにするか。
音響卓(L/R)>イコライザー(31バンドX2ch)>アンプ>スピーカー
という接続になります。
この接続で気をつけたいのが、できればすべてのケーブルをバランスケーブルに統一したほうがノイズに強くなる。
ということです。
安い卓には、出力がXLR端子ではなくフォン端子が付いていることがあります。
その際、フォン端子だからといって楽器用のフォン=フォンケーブルを使ってイコライザーに接続するよりもステレオフォン=XLRケーブルを使ったほうがよいということです。
モニター接続
イベントによっては、モニターを使う必要が出てくることがあります。
モニターといってもカラオケの歌詞や画像を見るTVモニターではなくステージ上に聞かせるためのスピーカーのことですね。
通常その接続もAUXセンドから出力することが多く、必要なチャンネルだけを抜き出して接続することになります。
接続方法は下記のように行います
音響卓AUXセンド>イコライザー>アンプ>スピーカー
その際、卓のAUXセンドがアンバランスなのかバランス出力なのかを把握して接続する必要があります。
出来れば、卓購入時にバランス出力なのかどうかを調べて購入したほうがよいでしょう。
ここでもイコライザーにて音場調整をする必要が出てきます。
ステージ上で使われるモニタースピーカーはSXであったりフットモニターを使うこともあります。
楽器編成に、ドラムやパーカッションがある場合はドラムやパーカッションに聞こえやすいように台で持ち上げて使う必要が出てくる場合もあります。
コンプレッサー
楽曲によっては、マイクやドラムなどにコンプレッサーをかけて使用する場合があります。
通常は、各チャンネルのチャンネルインサートを使ってコンプレッサーをあてがう必要が出てきます。
よってコンプ使用チャンネルが4つあればコンプレッサーも4入力必要になるということです。